ファイルを開くときと保存するときに文字列のエンコード方法を選択する

通常、テキスト ファイルは、テキストの保存方法の詳細を気にせずに共有することができます。ただし、他の言語を使用するユーザーとテキスト ファイルを共有したり、インターネットからテキスト ファイルをダウンロードしたり、別のコンピュータ システムとテキスト ファイルを共有したりする場合は、ファイルを開いたり、保存するときにエンコード方法を選択する必要があります。

Microsoft Office Word やその他のアプリケーションでテキスト ファイルを開くときに、そのファイルを作成するために使用した言語が実行中のシステム ソフトウェアの言語とは異なることなどがありますが、そのような場合、それぞれのアプリケーションは、ファイルのエンコード方法を参照して、テキストを正しく表示する方法を決定できます。

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テキストのエンコード方法を理解する

画面上にテキストとして表示される情報は、実際にはテキスト ファイル内に数値として保存されています。コンピュータでは、この数値を文字に変換して表示しています。この処理は、エンコード方法を使用することによって行われます。

エンコード方法は、文字セット内の各文字を数値に割り当てる番号付けの方法です。文字セットには、英字、数字、およびその他の記号が含まれます。一般的に、言語が異なると使用される文字セットも異なるので、さまざまな言語で使用される文字セットを表すために多くのエンコード方法が存在します。

文字によって異なるエンコード方法

テキスト ファイルと共に保存されるエンコード方法は、コンピュータで画面にテキストを表示するために必要な情報を提供します。たとえば、キリル言語 (Windows) エンコードでは、文字 Й に対応する数値は 201 です。この文字を含むファイルを、キリル言語 (Windows) エンコードを使用するコンピュータで開くと、コンピュータは数値 201 を読み取り、画面に Й を表示します。

ただし、同じファイルを別のエンコードが使用されているコンピュータで開くと、そのコンピュータの既定のエンコード方法で数値 201 に対応する文字が表示されます。たとえば、コンピュータで西ヨーロッパ言語 (Windows) エンコード方法を使用している場合、西ヨーロッパ言語 (Windows) エンコードでは数値 201 に対応する文字は É であるため、キリル言語で作成したファイルの文字は Й ではなく、É と表示されます。

Unicode: 多くの文字に対応する 1 つのエンコード方法

テキスト ファイルのエンコードとデコードの問題を回避するために、Unicode エンコードを使用してファイルを保存することができます。Unicode は、現在、コンピュータ ユーザーによって一般的に使用されているすべての言語のほとんどの文字セットに対応しています。

Word は Unicode に基づいているので、ファイルは自動的に Unicode エンコードで保存されます。Unicode でエンコードされたファイルは、テキストの言語に関係なく、英語用のコンピュータ システムで開いて表示することができます。同様に、英語用のシステムでファイルを Unicode エンコードで保存する場合、ギリシャ語、キリル言語、アラビア語、または日本語の文字など、西ヨーロッパ言語の文字以外の文字をファイルに含めることができます。

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ファイルを開くときにエンコード方法を選択する

ファイルを開いたときに、文字が正常に表示されなかったり、疑問符や四角形で表示されたりする場合は、ファイル内のテキストのエンコード方法が正しく検出されていない可能性があります。エンコード方法を指定して、テキストを表示 (デコード) することができます。

  1. ボタン イメージ (Microsoft Office ボタン) をクリックし、[Word のオプション] をクリックします。
  1. [詳細設定] をクリックします。
  2. [全般] セクションまでスクロールし、[文書を開くときにファイル形式の変換を確認する] チェック ボックスをオンにします。

 メモ   このチェック ボックスをオンにすると、Word 形式 (Word 形式には、.doc、.dot、.docx、.docm、.dotx、または .dotm ファイルが含まれます) 以外のファイルを開くたびに [ファイルの変換] ダイアログ ボックスが表示されます。Word 形式以外のファイルを扱うことが多いが、エンコード方法を選択する必要がほとんどない場合は、このチェック ボックスをオフにして、必要のないときにこのダイアログ ボックスが表示されないようにしてください。

  1. ファイルを閉じてから再度開きます。
  2. [ファイルの変換] ダイアログ ボックスの [エンコードされたテキスト] をクリックします。
  3. [ファイルの変換] ダイアログ ボックスの [その他] をクリックし、一覧の中から目的のエンコード方法を選択します。

[プレビュー] ボックスで文字列をプレビューし、選択したエンコード方法ですべての文字列が正しく表示されるかどうかを確認できます。

ほとんどの文字列が四角形や点などで同じように表示されている場合は、文字の表示に必要なフォントがインストールされていない可能性があります。必要なフォントが使用できない場合、フォントをインストールすることもできます。

表示その方法は?

  1. Microsoft Windows で、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
  2. 次のいずれかの操作を行います。

表示Microsoft Windows Vista の場合

  1. コントロール パネルで、[プログラムのアンインストール] をクリックします。
  2. プログラムの一覧で、Microsoft Office または Microsoft Word の項目をクリックし、[変更] をクリックします。ここに表示される名称は、Word を Office の一部としてインストールした場合と、Word を単体でインストールした場合とで異なります。

表示Microsoft Windows XP の場合

  1. コントロール パネルで、[プログラムの追加と削除] をクリックします。
  2. [現在インストールされているプログラム] ボックスで、Microsoft Office または Microsoft Word の項目をクリックし、[変更] をクリックします。ここに表示される名称は、Word を Office の一部としてインストールした場合と、Word を単体でインストールした場合とで異なります。
  1. [Microsoft Office のインストールを変更してください。] で、[機能の追加/削除] をクリックし、[続行] をクリックします。
  2. [インストール オプション] で、[Office 共有機能] を展開し、[インターナショナル サポート] をクリックします。
  3. 必要なフォント セットを選択し、選択項目の横にある矢印をクリックします。次に、[マイ コンピュータから実行] をクリックします。

 ヒント   エンコードされたテキスト ファイルを開くと、[Web オプション] ダイアログ ボックスで定義したフォントが適用されます。[Web オプション] ダイアログ ボックスを表示するには、Microsoft Office ボタンをクリックし、[Word のオプション] をクリックします。次に、[詳細設定] をクリックします。[全般] で [Web オプション] をクリックします。[Web オプション] ダイアログ ボックスの [フォント] タブでオプションを選択して、各文字セットのフォントをカスタマイズすることができます。

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ファイルを保存するときにエンコード方法を選択する

ファイルを保存するときにエンコード方法を選択しなかった場合、ファイルは Unicode でエンコードされます。この既定のエンコード方法は、ほとんどの言語の文字をサポートしているので、通常はこの方法を使用します。

保存した文書を Unicode をサポートしていないアプリケーションで開く場合は、そのアプリケーションで対応しているエンコード方法を選択できます。たとえば、Unicode を使用すると、英語用のシステムで繁体字中国語の文書を作成できます。ただし、Unicode をサポートしていない繁体字中国語のアプリケーションでこの文書を開く場合は、繁体字中国語 (Big5) エンコードを使用して文書を保存できます。この方法で保存した文書を繁体字中国語のアプリケーションで開いた場合、すべての文字が正しく表示されます。

 メモ   Unicode は最も広範な標準であるため、テキストを他のエンコードで保存すると、一部の文字が表示できなくなる場合があります。たとえば、Unicode でエンコードした文書にはヘブライ文字とキリル文字を含めることができます。この文書をキリル言語 (Windows) エンコードを使用して保存するとヘブライ文字は表示できなくなり、ヘブライ語 (Windows) エンコードを使用して保存するとキリル文字は表示できなくなります。

ファイルで使用されている文字がサポートされていないエンコード方法を選択すると、保存できない文字に赤いマークが付けられます。ファイルを保存する前に、選択したエンコード方法でテキストをプレビューできます。

エンコードしたテキストとしてファイルを保存した場合、Symbol フォントやフィールド コードで書式設定された文字列はファイルから削除されます。

エンコード方法を選択する

  1. ボタン イメージ (Microsoft Office ボタン) をクリックし、[名前を付けて保存] をクリックします。

別のフォルダにファイルを保存する場合は、フォルダを検索して開きます。

  1. [ファイル名] ボックスに、新しいファイル名を入力します。
  2. [ファイルの種類] ボックスで [書式なし] をクリックします。
  3. [保存] をクリックします。
  4. [Microsoft Office Word 互換性チェック] ダイアログ ボックスが表示された場合は、[続行] をクリックします。
  5. [ファイルの変換] ダイアログ ボックスで、使用するエンコード方法のオプションを選択します。
    • 既定のエンコード方法を使用するには、[Windows (既定値)] をクリックします。
    • MS-DOS エンコード方法を使用するには、[MS-DOS] をクリックします。
    • エンコード方法を指定するには、[その他] をクリックし、一覧から目的のエンコード方法を選択します。[プレビュー] ボックスで文字列をプレビューし、選択したエンコード方法ですべての文字列が正しく表示されるかどうかを確認できます。

 メモ   [ファイルの変換] ダイアログ ボックスのサイズを変更して、プレビュー領域を大きくすることもできます。

  1. "赤で示されたテキストは指定されたエンコードでは正しく保存されません" というメッセージが表示された場合は、別のエンコードを選択するか、[文字の置換を認める] チェック ボックスをオンにします。

文字の置換を許可すると、表示できない文字は、選択したエンコードで最も近い文字を使って表示されます。たとえば、省略記号は 3 つのピリオドに置換され、左右で向きの違う引用符は左右とも同じ向きの引用符に置換されます。

選択したエンコードに、赤で示された文字に相当する文字がない場合は、疑問符などの文脈に関係のない文字として保存されます。

  1. 保存した文書を、テキストが次の行に折り返されないアプリケーションで開く場合は、[改行の挿入] チェック ボックスをオンにし、[行末] ボックスで復帰 (CR)、改行 (LF)、その両方のいずれで改行を表すかを指定することによって、文書に改行を挿入できます。

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Word で使用可能なエンコード方法を参照する

Word は多くのエンコード方法を認識し、コンピュータのシステム ソフトウェアで用意されているエンコード方法をサポートしています。

次の入力システムの一覧表は、各入力システムに関連するエンコード方法 (コード ページ) を示しています。

入力システム エンコード方法 適用されるフォント
多国語 Unicode (UCS-2 Little-Endian および Big-Endian、UTF-8、UTF-7) 使用している言語バージョンの Word の標準スタイルに基づく既定のフォント
アラビア語 Windows 1256、ASMO 708 Courier New
簡体字中国語 GB2312、GBK、EUC-CN、ISO-2022-CN、HZ SimSun
繁体字中国語 BIG5、EUC-TW、ISO-2022-TW MingLiU
キリル言語 Windows 1251、KOI8-R、KOI8-RU、ISO8859-5、DOS 866 Courier New
英語、西ヨーロッパ言語、その他のラテン系言語 Windows 1250、1252-1254、1257、ISO8859-x Courier New
ギリシャ語 Windows 1253 Courier New
ヘブライ語 Windows 1255 Courier New
日本語 Shift-JIS、ISO-2022-JP (JIS)、EUC-JP MS Gothic
韓国語 Wansung、Johab、ISO-2022-KR、EUC-KR GulimChe
タイ語 Windows 874 Tahoma
ベトナム語 Windows 1258 Courier New
インド諸語: タミール語 ISCII 57004 Latha
インド諸語: ネパール語 ISCII 57002 (デバナガリ) Mangal
インド諸語: コンカニ語 ISCII 57002 (デバナガリ) Mangal
インド諸語: ヒンディー語 ISCII 57002 (デバナガリ) Mangal
インド諸語: アッサム語 ISCII 57006  
インド諸語: ベンガル語 ISCII 57003  
インド諸語: グジャラート語 ISCII 57010  
インド諸語: カナラ語 ISCII 57008  
インド諸語: マラヤラム語 ISCII 57009  
インド諸語: オリヤー語 ISCII 57007  
インド諸語: マラーティー語 ISCII 57002 (デバナガリ)  
インド諸語: パンジャブ語 ISCII 57011  
インド諸語: サンスクリット語 ISCII 57002 (デバナガリ)  
インド諸語: テルグ語 ISCII 57005  

 メモ 

  • インド諸語を使用するには、システム サポートと適切な OpenType フォントが必要です。
  • ネパール語、アッサム語、ベンガル語、グジャラート語、マラヤラム語、オリヤー語については、制限付きでサポートされます。

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適用対象:
Word 2007