単一のテンプレート パーツをデザインし、それを所属組織の他のフォーム テンプレートの作成者に配布して、フォーム テンプレートで使用してもらうことが可能です。この方法は、複数のフォーム テンプレートで一貫したデザインを実現する場合に便利です。
たとえば、一連のフォーム テンプレートのデザインと管理を行うチームを統括していて、それらの各フォーム テンプレートに会社のロゴと、ユーザーの連絡先情報を収集するための複数のテキスト ボックスを含める必要があると仮定します。ロゴとコントロールをテンプレート パーツ (.xtp) ファイルとしてデザインすると、そのファイルを共有の場所に保存して、テンプレート パーツが使用できることをチームに伝えることができます。チームのメンバがテンプレート パーツを [コントロール] 作業ウィンドウに追加すると、[ユーザー設定] 見出しの下にテンプレート パーツが表示され、フォーム テンプレートに挿入できるようになります。
既存のテンプレート パーツを変更するには、テンプレート パーツを開き、必要な変更を加えます。次にテンプレート パーツを保存し、フォームの作成者に配布します。フォームの作成者がテンプレート パーツの最新のバージョンを [コントロール] 作業ウィンドウに追加すると、その最新のバージョンをフォーム テンプレートで使用できるようになります。テンプレート パーツの古いバージョンを含むフォーム テンプレートを開くと、Microsoft Office InfoPath により、テンプレート パーツを最新のバージョンで更新するように求めるメッセージが表示されます。
このトピックの内容
テンプレート パーツの概要
テンプレート パーツは、複数のフォーム テンプレートでの再利用を目的として保存できるフォーム テンプレートの一部です。 一般的なテンプレート パーツは、コントロールとデータ ソース (データ ソース : InfoPath フォームのデータを定義および格納するフィールドとグループの集まり。フォーム内のコントロールは、データ ソースのフィールドとグループにバインドされます。)で構成され、データ接続 (データ接続 : データベース、Web サービス、SharePoint ライブラリ、XML ファイルなどの外部データ ソースと InfoPath フォームとの接続。データ接続は、データのクエリや送信に使用されます。)、データの入力規則 (データの入力規則 : データの正確性をテストする処理のことで、ユーザーが入力できるデータの型と範囲を指定するためにコントロールに適用できる一連の規則です。)、ルール (動作規則 : フォーム内のイベントや値に基づいて、自動的に処理を実行する条件と動作、または条件セットと動作セット。)などの機能も含んでいます。
テンプレート パーツを作成して使用することにより、所属組織のフォーム テンプレートに一貫した雰囲気、構造、および動作を持たせることができます。たとえば、人事部では、すべてのフォーム テンプレートで単一の "連絡先情報" テンプレートを使用することができます。

フォーム テンプレートでは、テンプレート パーツの内容はセクション コントロール内に表示されます。セクション ラベルとして [セクション (テンプレート パーツ: 名前)] (名前はテンプレート パーツの名前) という文字が表示されるため、テンプレート パーツと通常のセクションを見分けることができます。
テンプレート パーツをデザインするには、[フォーム テンプレートのデザイン] 作業ウィンドウで [フォーム テンプレート] オプションではなく、[テンプレート パーツ] オプションを選択する必要があります。テンプレート パーツを開くと、InfoPath のタイトル バーに [(テンプレート パーツのデザイン)] というプレフィックスが表示され、テンプレート パーツをデザインするための適切なモードにいることが示されます。
フォーム テンプレートと異なり、デザインが終了したテンプレート パーツは公開しません。代わりに、テンプレート パーツ (.xtp) ファイルとして保存します。これで、他のフォームの作成者が .xtp ファイルを使用できるようにすることができます。たとえば、所属組織のファイル サーバーに .xtp ファイルをコピーし、テンプレート パーツの目的、テンプレート パーツがある場所、および InfoPath でテンプレート パーツを [コントロール] 作業ウィンドウに追加する方法を記述した電子メール メッセージをフォームの作成者に送信することができます。
フォームの作成者がフォーム テンプレートでテンプレート パーツを挿入すると、そのテンプレート パーツはフォーム テンプレートの一部となり、必要に応じてカスタマイズできるようになります。
メモ フォームの作成者がフォーム テンプレートでテンプレート パーツを挿入した後に、テンプレート パーツを変更できないようにする方法はありません。他のユーザーにテンプレート パーツをカスタマイズしてもらいたくない場合は、そのことをテンプレート パーツの配布時に明確に伝える必要があります。
フォームの作成者が InfoPath のフォーム テンプレートでテンプレート パーツを挿入するには、まずカスタム コントロールの追加ウィザードを使用してテンプレート パーツを [コントロール] 作業ウィンドウに追加する必要があります。ウィザードが完了すると、[コントロール] 作業ウィンドウの [ユーザー設定] 見出しの下にテンプレート パーツが表示されます。
![[コントロール] 作業ウィンドウの [ユーザー設定] 見出しの下にあるテンプレート パーツ](/global/images/default.aspx?AssetID=ZA101495601041)
テンプレート パーツを変更するには、InfoPath のデザイン モードでテンプレート パーツを開き、必要な変更を加えて、テンプレート パーツを再保存します。次に、更新したテンプレート パーツを、そのテンプレート パーツの元のバージョンを使用しているフォームの作成者に送信する必要があります。フォームの作成者は、カスタム コントロールの追加ウィザードを使用して、更新されたテンプレート パーツを [コントロール] 作業ウィンドウに追加できます。その後、更新の影響を受ける各フォーム テンプレートを開き、元のテンプレート パーツを新しいバージョンで置き換えることができます。
メモ 所属組織で多数のテンプレート パーツを作成する場合は、共有フォルダ、Web サーバー、Microsoft SharePoint Services サイト上にあるフォーム ライブラリなど、企業ネットワークの共通の場所からアクセスできるテンプレート パーツのリポジトリを構築することができます。InfoPath の設定をレジストリで構成し、InfoPath をインストールしているユーザーの [コントロール] 作業ウィンドウにテンプレート パーツが自動的に表示されるようにすることが可能です。この作業を行うには、情報技術 (IT) 部門または組織内の InfoPath の管理担当者と共同で作業する必要がある場合があります。 このトピックの詳細については、Microsoft TechNet で InfoPath のドキュメントを参照してください。TechNet は、Microsoft 製品の導入計画、展開、管理、およびサポートを適切に行うために役立つ IT プロフェッショナル向けのリソースです。
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テンプレート パーツで使用できない機能
テンプレート パーツのデザイン時には、デザイン上の制限を考慮する必要があります。たとえば、テンプレート パーツでは特定の機能がサポートされず、複数のビューを作成したり、[フォームのオプション] ダイアログ ボックスでテンプレート レベルのグローバルな設定を指定したりすることはできません。テンプレート パーツでは、ActiveX コントロールを除くすべてのコントロールを使用できます。テンプレート パーツでサポートされていない機能は、テンプレート パーツのデザイン時のユーザー インターフェイスでは非表示になります。
次のコントロール、機能、または設定は、テンプレート パーツではサポートされていません。
- ActiveX コントロール
- 配色パターン
- 背景画像
- データを送信するタイプのデータ接続
- Information Rights Management (IRM) の設定
- スクリプトおよびマネージ コード
- コードを記述するための機能 (Microsoft Script Editor など)
- 発行ウィザード
- エクスポート ウィザード
- ビュー関連の特定の機能 (複数のビューの作成、読み取り専用ビューの作成、既定のビューの作成、印刷レイアウト表示の作成など)
- 印刷関連の特定の機能 (ページ設定オプションの指定、ヘッダーとフッターの作成など)
- フォーム テンプレートに関連する特定の機能全体 (デジタル署名の指定、カスタム作業ウィンドウ、セキュリティ レベル、保存時および開くときのカスタム動作など)
- [デザイン チェック] 作業ウィンドウの [サーバーで確認] チェック ボックスの使用 (ブラウザ互換フォーム テンプレート用にデザインされたテンプレート パーツに対してサーバーで生成されたエラーおよび警告を取得する機能)
フォーム テンプレートは、InfoPath または Web ブラウザで開くことができるようにデザインできます。ブラウザで表示できるフォーム テンプレートは、ブラウザ互換フォーム テンプレートと呼ばれます。同様に、ブラウザ互換フォーム テンプレートで使用するためのテンプレート パーツをデザインすることもできます。この場合、テンプレート パーツのデザイン時にアクセスできるコントロールおよび機能は、単に InfoPath で使用することを目的としたテンプレート パーツのデザイン時よりも少なくなります。これは、一部のコントロールおよび機能がブラウザ互換フォーム テンプレートでサポートされないためです。
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テンプレート パーツをデザインする
[フォームのデザイン] ダイアログ ボックスで、フォーム テンプレートではなく、テンプレート パーツをデザインすることを選択できます。その場合、テンプレート パーツでサポートされない InfoPath の機能は、テンプレート パーツで使用できないように非表示または無効になります。
- [ファイル] メニューの [フォーム テンプレートのデザイン] をクリックします。
- [フォーム テンプレートのデザイン] ダイアログ ボックスの [新しくデザイン] で、[テンプレート パーツ] をクリックします。
- [種類] ギャラリーで、次のいずれかの操作を行います。
- テンプレート パーツを InfoPath Forms Services と互換性を持つようにデザインするには、[ブラウザ互換の機能のみを有効にする] チェック ボックスをオンにします。
- [OK] をクリックします。
新しいテンプレート パーツが InfoPath で開きます。
- テンプレート パーツをデザインします。
- テンプレート パーツのデザインが終了したら、[ファイル] メニューの [保存] をクリックします。
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既存のテンプレート パーツのデザインを再利用する
既存のテンプレート パーツに基づいて新しいテンプレート パーツをデザインする場合は、既存のテンプレート パーツを開き、[テンプレート パーツのプロパティ] ダイアログ ボックスで名前を変更して、新しいテンプレート パーツを別のわかりやすいファイル名で保存する必要があります。[テンプレート パーツのプロパティ] ダイアログ ボックスでテンプレート パーツ名を変更すると、テンプレート パーツ ID が自動的に更新されます。各テンプレート パーツは、この ID によって他のテンプレート パーツと区別されます。
- [ファイル] メニューの [フォーム テンプレートのデザイン] をクリックします。
- [フォーム テンプレートのデザイン] ダイアログ ボックスの [フォーム テンプレートを開く] で、[自分のコンピュータ上] をクリックします。
- [ファイルの種類] ボックスの一覧の [InfoPath テンプレート パーツ] をクリックします。
- 目的のテンプレート パーツを参照してクリックし、[開く] をクリックします。
- [ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックします。
- [テンプレート パーツのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[テンプレート パーツ名] ボックスに新しい名前を入力します。
この操作を行うと、[テンプレート パーツ ID] ボックスの ID 文字列にも新しい名前が反映されます。テンプレート パーツ ID は、InfoPath によって自動的に生成されます。テンプレート パーツ ID は、作成するテンプレート パーツごとに一意でなければなりません。
- [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックし、テンプレート パーツの新しい名前を入力します。
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