2004 年 3 月
執筆: Kevin Spencer
| 対象アプリケーション |
| Microsoft Office FrontPage® 2003 |
| Microsoft FrontPage 2002/2000/98 |
たった 1 人で Web サイトを完成させるのは、たいへんな作業です。Web サイト作成の経験がない場合は特にそうでしょう。もちろん、書籍、雑誌、組み込みのヘルプ、オンライン ヘルプなどを利用することはできますが、ほとんどの場合、これらは不特定多数のユーザーを対象としていて、具体的な疑問がある場合にすばやく正確な答えを知るためのものです。
マイクロソフトが提供する FrontPage ディスカッション グループ (ニュースグループ) を利用すると、理想的な解決方法が無料で見つかります。
ディスカッション グループとは
ディスカッション グループとは、わかりやすく言うと、メッセージ用の Web サイトのようなものです。ユーザーは、サーバーにあるグループを探して記事の見出しをダウンロードしたり、新しいメッセージを投稿したり、メッセージ スレッドに返信したりできます。スレッドとは、ある話題について最初に投稿されたメッセージと、それに対する返信メッセージすべてまたはその一部を示します。
マイクロソフト製品サポートのディスカッション グループにアクセスするには、ブラウザまたは Microsoft Outlook® Express などのニュースリーダーを使用します。
右側の [参照] の一覧で、役に立ちそうな情報へのリンクを見つけてください。ここには、ディスカッション グループへの参加方法に関するその他の情報へのリンクも表示されています。
ディスカッション グループを使用する理由
Microsoft ディスカッション グループには、次のようにさまざまな利点があります。
- マイクロソフトの公開サポート ディスカッション グループは無料で利用できるだけでなく、とても使いやすくなっています。必要なのはブラウザだけです。簡単にディスカッション グループを購読したり、メッセージを読んだり、メッセージに返信したり、新しいスレッドを開始したりできます。
- 多くのユーザーがディスカッション グループを訪問しています。特に、Microsoft サポート ディスカッション グループは多数のユーザーが訪問するので、何千人もの人が質問を見る可能性があります。質問をすれば、答えを得られる可能性は高いでしょう。
- Microsoft MVP (Most Valuable Professionals) が、通常はさまざまな Microsoft サポート コミュニティに参加することによって、マイクロソフト製品のユーザーを無償で支援しています。常に十数人とはいかなくても、少なくとも 1 人は、ソフトウェア製品を専門とする MVP がオンラインに接続しているはずです。
- 質問を投稿してから、数分で答えが返ってくるかもしれません。FrontPage サポート ディスカッション グループの中で最も広く利用されている microsoft.public.frontpage.client ディスカッション グループであれば、それも不可能ではありません。
- ディスカッション グループに定期的に参加すれば、コミュニティのメンバとして認知されて、必要なときに助けてもらったり、可能なときには自分が他のユーザーを助けてあげたりすることができます。友達は何人いても多すぎることはありません。
回答を得る方法
ディスカッション グループに参加すれば多くの利点があるのは当然ですが、ユーザーが最も関心があるのは短時間で問題を解決することでしょう。質問に対する回答が数分で返ってくることもありますが、質問のスレッドが何日も続き、やっと問題が解決することもあります。
この違いはどこにあるのでしょうか。それは、最初に投稿したメッセージにあります。ディスカッション グループを利用してすばやく正確な回答を得るために、心がけるべきことがいくつかあります。
適切なディスカッション グループを見つける
ディスカッション グループは何十万もあります。マイクロソフトが主催するものだけでも数千にも及びます。特に、利用者が多くて通信量が多すぎる場合など、1 つの製品について、いくつものディスカッション グループが用意されていることもあります。FrontPage もそうした製品の 1 つです。
msnews.microsoft.com ニュース サーバーには、日本の FrontPage ディスカッション グループとして microsoft.public.jp.frontpage ディスカッション グループがあります。また、米国の FrontPage ディスカッション グループには、以下の 4 つがあります。最も人気があるのは microsoft.public.frontpage.client ディスカッション グループで、FrontPage に関するあらゆる話題を扱っています。このディスカッション グループは利用者が非常に多いため、特定の問題に絞ったディスカッション グループがその他に 3 つ用意されています。
次のいずれかのカテゴリに該当する問題については、適切なディスカッション グループに投稿してください。
- microsoft.public.frontpage.addins では、マイクロソフトおよびサードパーティ製の FrontPage アドインに関する質問を扱っています。
- microsoft.public.frontpage.programming では、プログラミングに関する質問と問題を扱っています。JavaScript、サーバーサイド ASP、Microsoft ASP.NET に関する問題、マクロを使用した FrontPage プログラミングの問題など、プログラミング関連のあらゆる問題が対象です。
- microsoft.public.frontpage.serverextensions.windowsnt では、特に Microsoft FrontPage Server Extensions に関する質問を扱っています。Web サイトを発行、開く、または管理するときの問題や、FrontPage コンポーネントに関する問題が対象です。
"ネチケット" を守る
インターネットでは、現在ではさまざまな高度な技術が駆使されていますが、以前は通信や共同作業を行うための手段にすぎませんでした。ディスカッション グループやその他の同様のメッセージ フォーラムに参加するユーザーが増えるにつれて、"ネチケット" (インターネットでのエチケット) と呼ばれる非公式のルールが生まれました。
ディスカッション グループにおけるネチケットには、多重投稿をしない (多くの回答を無理に得ようとして、複数のディスカッション グループに同じメッセージをいくつも投稿しない)、再投稿しない (より多くの回答を得ようとして、同じメッセージを同じディスカッション グループに何度も投稿しない) といったものがあります。ほとんどの場合、ネチケットは実社会のルールと同様に常識で判断できるものです。
ネチケットに違反すると、コミュニティから追放される場合もあります。特に、他のユーザーから注意された場合は無視しないようにしてください。理想的な回答を得られるように、よい "ネチズン" (インターネット市民) になってください。
質問する前に検索する
Web サイトの画像の盗用を防ぐ方法を質問する投稿が、驚くほど頻繁に microsoft.public.frontpage.client ディスカッション グループに寄せられます。週に 2 回は同様の質問が投稿され、そのたびに多くの回答があります。もちろん、答えはいつも同じです。だれもが好意で答えてくれますが、彼らに時間の無駄使いをさせていることになります。
ほとんどのニュースリーダー ソフトウェアには、検索エンジン機能が用意されています。質問を投稿する前に、同じ質問が既に投稿されていないことを確認してください。同じ質問を投稿しても、おそらく回答を得られますが、コミュニティに参加しているユーザーに不快な思いをさせることにもなります。これは、必要な返答を得るために好ましいやり方ではありません。
ディスカッション グループに参加しているユーザーに不快な思いをさせないように、まず自分で検索してください。多くの場合は、最近同じ問題が取り上げられていることがわかります。ディスカッション グループに参加しているユーザー全員が同じソフトウェア製品を使用しているので、同じような問題に直面したユーザーが他にもいるのは当然です。
わかりやすい件名を付ける
ニュースリーダーで最初にダウンロードされるのはメッセージの件名だけです。このため、問題の内容が簡単にわかるような件名を付けて、ディスカッション グループの中でその問題について知識があるユーザーがメッセージを読んでくれるようにします。
特に FrontPage ディスカッション グループの場合は、1 日に非常に多くのメッセージが投稿されるため、すべてのメッセージを読むことのできる人はいません。通常は、MVP と他の専門家がメッセージの件名にざっと目を通してから、どれを読むか決めます。
注意を引くために、特殊文字を使ったり、感嘆符をたくさん使ったりするなど、迷惑メールと同じような行為をすることは避けてください。これはネチケット違反で、メッセージとその投稿者が別の意味で注目されることになります。回答を得るためには役に立ちません。件名はわかりやすく意味のあるものにしてください。ディスカッション グループに質問を投稿すれば、多くの場合、最低でも 1 件は回答があります。
メッセージの件名の悪い例を次に紹介します。
- FrontPage (これではわかりやすいとは言えません。この件名と同じメッセージは多数投稿されます。)
- 教えてください (漠然としすぎています。教えてほしいことがあるのは当然です。)
- !!!*****発行時の問題*****!!! (注意を引くために感嘆符や記号を多用しないようにしてください。迷惑メールのような書き方はディスカッション グループでは歓迎されません。)
メッセージの件名の良い例を次に紹介します。
- デザイン ビューには画像が表示されるが、発行後は表示されない
- テーマの変更方法を教えてください
- 発行後に Access データベースに接続できない
問題を詳しく説明する
質問を投稿するときにありがちな大きなミスは、問題についての説明不足です。メッセージを読む人は、どのような状況であるかまったく知らないと思ってください。FrontPage はさまざまな環境で使用されており、質問者の置かれている状況、方法、原因などを他のユーザーが同じように解釈するとは限りません。
問題について説明するときは、最初から説明します。最初に何をしましたか。たとえば、FrontPage で Web サイトを開きましたか、それともページを開きましたか。サイトを作成していた場合、それはサーバーベースですか。それともディスクベースですか。まだ初心者でこの質問に答えられない場合は、何をしたかできるだけ詳しく説明してください。無関係だと思えるような細かい点も気にせずに記載してください。情報は多ければ多いほど役に立ちます。
エラー メッセージが表示された場合は、エラー メッセージを詳しく説明します。メッセージが表示されたときに何をしていましたか。エラー メッセージの正確な内容はどのようなものですか。エラーに数字は表示されていましたか。驚くことに、多くの投稿者がエラー メッセージをメッセージに記載しません。
造語を使用しない
新しい機能や技術の正しい専門用語をすべて知っている人はいませんが、正しい用語がわからないときに造語を使用しないでください。用語がわからない場合は、内容を詳しく説明します。不正確な用語を使ったメッセージを投稿しても、質問の内容を把握するのが難しくなるだけです。内容を詳しく説明すればするほど効果的です。
スレッドで返信するメッセージを引用する
ほとんどのニュースリーダーには未読のメッセージしか表示されないので、返信を投稿するスレッドの質問のメッセージを引用することをお勧めします。返答するユーザーが既読のメッセージをわざわざ表示して、どのような話題に関するメッセージかを確認してくれることはあまり期待できません。
同様に、返信を投稿するときにスレッドの件名を変更することはお勧めしません。返答するユーザーが既読のメッセージを非表示にしている場合、件名が新しくなっているとわかりにくく、区別できなくなってしまいます。たとえば、メッセージの件名が「なぜフーバー ボタンと呼ばれるのですか」であれば、返信メッセージには「内輪のジョークです」ではなく、「Re: なぜフーバー ボタンと呼ばれるのですか」という件名を付けます。
ディスカッション グループには、たくさんのメッセージがあることに注意してください。他のユーザーにスレッドをたどってもらうためには、メッセージをできるだけ簡潔にする必要があります。
新しいスレッドで古い話題を続けない
ディスカッション グループでは、理由があってメッセージがスレッドにまとめられています。スレッドは複数のユーザーの投稿と返信から成り立っている会話です。関連したメッセージをスレッドで判別することができます。
残念ながら、新しいメッセージを投稿して、スレッドのメッセージに返信する人もいます。その結果、新しいスレッドが開始されます。投稿者が返信対象のメッセージを引用していても、他のユーザーがディスカッション グループ全体から関連したメッセージを探すのは困難です。
場合によっては、スレッドから新しい話題が生まれることもあります。このような場合は、新しいスレッドを開始する方が適切かもしれません。関連する話題について別のディスカッションを始めるかどうかは、もちろん投稿者が決めることです。
(返信の) 情報源の信頼性を検討する
ディスカッション グループは世界的規模の公開フォーラムです。好ましくない人を締め出す手段はありません。Microsoft ディスカッション グループは、ある程度監視されており、通常は非常に良い雰囲気です。ただし、だれでも質問に対する返信を投稿することができるので、回答を理解できることを確認し、情報源が信頼できるかどうか検討してください。
Microsoft MVP は身分を公開しているので、MVP の回答であれば通常は信頼できます。現在の FrontPage MVP の一覧および MVP プログラムに関する一般情報へのリンクを参照してください。
グループによっては、マイクロソフトの社員が一定の時間参加していますが、この場合も通常は身分を明らかにしています。
ただし、ディスカッション グループの中心は仲間どうしの助け合いなので、必ず問題を解決してもらえるわけではありません。
最後に
マイクロソフトでは、どこよりも優れたソフトウェア サポートを無料で提供するために努力しています。MVP プログラムには、マイクロソフト製ソフトウェアを常に使用している専門家が多数参加しており、他のユーザーがマイクロソフト製品を正しく使用できるように無償でサポートを行っています。
マイクロソフト製品サポート ディスカッション グループで、MVP および FrontPage や他のソフトウェアを使用しているコミュニティのメンバを見つけることができます。
マイクロソフト製品サポート ディスカッション グループに参加することには多くの利点があります。問題が発生したときに信頼できるサポートを得ることができます。コミュニティに長く参加することによって、専門家や友人とのネットワークを広げることもできます。ディスカッション グループの正しい使い方を理解すれば、必要なサポートがすぐに得られるでしょう。よいネチズンとして、よいコミュニケーションを心がけてください。
Kevin Spencer は FrontPage の MVP (Most Valuable Professional) です。