Excel で同じ作業を繰り返し実行する場合、マクロを使うと作業を自動化することができます。マクロとは、Visual Basic モジュール (モジュール : 宣言、ステートメント、およびプロシージャで構成される 1 つの単位。モジュールには、標準モジュールとクラス モジュールの 2 種類があります。)に保存される一連のコマンドおよび関数 (関数 : 値を使って計算し、その結果の値を返すあらかじめ定義された数式。関数を使うと、長く複雑な数式を短く簡単にすることができます。)で、作業中にいつでも実行できます。
たとえば、セルに長い文字列を頻繁に入力する場合、セルにテキストの折り返しを設定するマクロを記録すると便利です。
マクロの記録 マクロを記録すると、一連のコマンドの実行手順が保存されます。マクロを実行すると、記録したコマンドを "再生" するように繰り返すことができます。マクロの記録時に操作を誤って修正した場合は、その修正も記録されます。新しいマクロを記録すると、Visual Basic (Visual Basic : Microsoft が Basic を基に開発した、視覚的なプログラミングが可能なハイレベル プログラミング言語。Windows アプリケーションの開発に使用できます。) により新しいマクロ モジュールが作成され、ブックに添付されます。
使いやすいマクロの作成 [マクロ] ダイアログ ボックスの一覧でマクロ名を選択すると、マクロを実行することができます。特定のボタンをクリックするか、特定のキーの組み合わせを押すことによってマクロを実行できるようにするには、ツールバーのボタン、ショートカット キー (ショートカット キー : メニュー コマンドの実行に使用する F5 または Ctrl + A などのファンクション キーまたはキーの組み合わせのこと。メニュー、コマンド、またはコントロールのフォーカスを移動するアクセス キー (Alt + F などのキーの組み合わせ) とは異なります。)、またはワークシート上のグラフィック オブジェクトにマクロを割り当てます。
マクロの管理 記録したマクロのコードを Visual Basic Editor (Microsoft Visual Basic Editor : 記録したマクロを編集するための環境。マクロおよび Visual Basic for Applications プログラムを新規作成することもできます。) で表示して、エラーを修正したり、マクロの動作を変更したりすることができます。たとえば、テキストの折り返し設定のマクロに太字設定の機能を追加するには、セルの文字書式を太字にするマクロを記録して、作成されたコードの必要な部分をテキスト折り返し設定マクロにコピーします。
Visual Basic Editor を使用すると、マクロ コードを簡単に作成および編集できます。また、詳細なオンライン ヘルプも付属しています。プログラミングや Visual Basic 言語に関する特別な知識がなくても、記録したマクロを修正することができます。Visual Basic Editor を使用すると、マクロの編集、モジュール間でのマクロのコピー、ブック間でのマクロのコピー、マクロを保存するモジュールの名前変更、またはマクロ名の変更を行うことができます。
マクロのセキュリティ Excel では、マクロによるウイルス (ウイルス : コンピュータのファイルに "感染" するプログラムまたはマクロ。感染したファイルがメモリに読み込まれると、ウイルスは他のファイルにも次々に感染していきます。いたずら程度のウィルスもあれば、大きな被害を及ぼすウィルスもあります。)の感染を防ぐことができます。マクロを他のユーザーと共有する場合は、デジタル署名 (デジタル署名 : 安全性を高めるため電子的に暗号化した署名。ドキュメントの認証に使用します。デジタル署名により、マクロまたはドキュメントが署名した本人のものであること、およびマクロが改竄されていないことが証明されます。)を使用してマクロの作成者を明確にし、そのマクロの安全性を保証することができます。マクロを含むブックを開くときは、マクロの作成者を確認してから有効にすることができます。