Microsoft Excel 2010 の新機能であるスパークラインは、ワークシートのセル内でデータを視覚的に表現する小さなグラフです。スパークラインを使用して、季節ごとの増減、景気循環など値の系列に見られる傾向を示したり、最大値や最小値を強調表示します。データの近くにスパークラインを配置することで、大きなインパクトを与えます。
"スパークラインでは、1 回のクリックでデータを視覚的に表現できます。データを簡単に把握できるようになり、弊社の CFO が即座に傾向分析する場合に役立っています。" Levick Strategic Communications IT 部門取締役、マット スタッキー氏 |
この記事の内容
スパークラインとは
Excel ワークシート上のグラフとは異なり、スパークラインはオブジェクトではありません。 スパークラインはセルの背景にある小さなグラフです。次の図は、セル F2 の縦棒スパークラインとセル F3 の折れ線スパークラインを示しています。これらのスパークラインはセル A2 ~ E2 のデータを取得し、株価動向を示すグラフをセル内に表示します。グラフは四半期ごとの値を表示し、高値 (2008/3/31) と安値 (2008/12/31) を強調表示して、すべてのデータ要素とその年の下降傾向を表示します。
セル F6 のスパークラインは、同じ株式の 5 年間の動向を示していますが、各年に利益が出たのか (2004 年から 2007 年)、または損失を被ったのか (2008 年) を示す損益の棒グラフを表示します。このスパークラインは、A6 から E6 までのセルの値を使用しています。
スパークラインはセル内に埋め込まれた小さなグラフであるため、次の図に示すように、セル内にテキストを入力し、その背景にスパークラインを使用できます。
図 1 このスパークラインでは、高値マーカーは緑色で、安値マーカーはオレンジ色です。その他のマーカーはすべて黒色で表示されます。
スタイル ギャラリー (スパークラインを含むセルを選択すると使用できるようになる [デザイン] タブ) から組み込みの書式を選択することで、スパークラインに配色パターンを適用できます。[スパークラインの色] または [マーカーの色] を使用して、(高値は緑色、安値はオレンジ色など) 高値、安値、始値、終値の色を選択できます。
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スパークラインを使用する理由
行または列に表示されるデータは便利ですが、パターンは一目ではわかりづらい場合があります。データの横にスパークラインを挿入することで、これらの数字を際立たせることができます。わずかなスペースを利用して、スパークラインは、隣接データに基づく傾向を明確かつコンパクトな視覚的表現として表示できます。必ずしもスパークラインのセルが基礎となるデータの横になければならないわけではありませんが、そうすることをお勧めします。
スパークラインと基礎となるデータの関係をすばやく把握でき、データを変更した場合、スパークラインですぐに変更を確認できます。行または列のデータに対して単一のスパークラインを作成するだけでなく、次の図に示すように、基になるデータに対応する複数のセルを選択することで、複数のスパークラインを同時に作成できます。
スパークラインを含む隣接セルのフィル ハンドルを使用して、後で追加した行のデータに対してスパークラインを作成することもできます。

複数のスパークラインの基になるデータの範囲

複数のスパークライン
スパークラインを使用する利点の 1 つは、グラフとは異なり、ワークシートを印刷したときにスパークラインも一緒に印刷されることです。
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スパークラインを作成する
- スパークラインを挿入する空のセルを選択します。複数のセルを選択することもできます。
- [挿入] タブの [スパークライン] グループで、作成するスパークラインの種類 ([線]、[縦棒]、または [勝敗]) をクリックします。
- [データ] ボックスに、スパークラインの基になるデータを含むセルの範囲を入力します。
メモ
をクリックして一時的にダイアログ ボックスを縮小し、目的のセルの範囲をワークシート上で選択してから、
をクリックしてダイアログ ボックスを標準サイズに戻すこともできます。
1 つまたは複数のスパークラインを選択したときに、[スパークライン ツール] が開き、[デザイン] タブが表示されます。[デザイン] タブで、スパークライン、入力、表示/非表示、スタイル、グループ化のグループの中から複数のコマンドの操作のいずれか、または複数の操作を選択することができます。これらのコマンドを使用して、新規スパークラインの作成、その種類の変更と書式設定、折れ線スパークラインのデータ要素の表示または非表示、またはスパーク複数のラインの縦軸の書式設定をします。これらのオプションは、次のセクションで詳しく説明します。
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スパークラインをカスタマイズする
作成したスパークラインに対し、表示される値要素 (高値、安値、始値、終値、または負の値など) の制御、スパークラインの種類 (線、縦軸、または勝敗) の変更、ギャラリーのスタイルの適用または個別の書式設定オプションの設定、縦軸のオプションの設定、スパークラインの空の値やゼロの値の表示方法の制御を実行できます。
表示される値要素を制御する
折れ線スパークラインでは、マーカーの一部またはすべてを表示することにより、個々のデータ マーカー (値) を強調表示できます。
このスパークラインでは、高値マーカーは緑色で、安値マーカーはオンレジ色です。その他のマーカーはすべて黒色で表示されます。
- すべての値を表示するには、[マーカー] チェック ボックスをオンにします。
- 負の値を表示するには、[負のポイント] チェック ボックスをオンにします。
- 高値または安値を表示するには、[頂点 (山)] または [頂点 (谷)] のチェック ボックスをオンにします。
- 始値または終値を表示するには、[始点] または [終点] のチェック ボックスをオンにします。
スパークラインのスタイルを変更する、またはスパークラインの書式を設定する
スパークラインを含むセルを選択すると表示される、[デザイン] タブのスタイル ギャラリーを使用します。
- 1 つのスパークラインまたは複数のスパークラインを選択します。
- あらかじめ定義されているスタイルを適用するには、[デザイン] タブの [スタイル] グループで任意のスタイルをクリックします。ボックスの右下隅にある矢印をクリックすると、その他のスタイルが表示されます。
- スパークラインに特定の書式を適用するには、[スパークラインの色] または [マーカーの色] を使用します。
データ マーカーの表示と非表示を切り替える
折れ線スタイルのスパークラインでは、個々の値が強調表示されるようにデータ マーカーを表示できます。
- スパークラインを選択します。
- [デザイン] タブの [表示/非表示] グループで、任意のチェック ボックスをオンにして、個々のマーカー (高値、安値、負の値、始値、終値など) を表示するか、[マーカー] チェック ボックスをオンにして、すべてのマーカーを表示します。
チェック ボックスをオフにすると、対応するマーカーが非表示になります。
軸の設定を表示およびカスタマイズする
[軸の種類 (日付)] ([グループ] グループで、[軸] をクリック) を選択し、スパークラインのグラフの形状に書式を設定し、基になるデータの不規則な期間を反映できます。
折れ線スパークラインでは、軸の種類 (日付) を適用すると、プロットされた折れ線の傾きと対応するデータ要素の位置を変更できます。
縦軸スパークラインでは、軸の種類 (日付) を適用すると、次の図に示すように、列幅を変更したり、列間の距離を調整したりできます。
この例では、同じ範囲のデータを使用している 2 つの縦軸スパークラインを示しています。"予測" というラベルが付いたスパークラインでは、軸の種類 [標準] を使用し、"傾向 (軸の種類 (日付))" というラベルが付いたスパークラインは、軸の種類 (日付) を使用します。スパークラインごとに、最初の 2 つのデータ要素は 2 か月で区切られ、2 番目と 3 番目のデータ要素は 7 か月で区切られています。軸の種類 (日付) を適用することで、3 つの列の間のスペースがそれに合わせて変更され、不規則な期間が反映されます。
これらの軸のオプションを使用して、スパークラインまたは複数のスパークラインの縦軸の最小値と最大値を設定することもできます。これらの値を明示的に設定するとスケールを制御でき、値同志の関係をわかりやすく表示するのに役立ちます。
- 選択したスパークラインまたは複数のスパークラインの、[グループ] グループで [軸] をクリックします。
- [縦軸の最小値のオプション] または [縦軸の最大値のオプション] の [ユーザー設定値] をクリックします。
- スパークラインの値を強調するのに最適な最小値または最大値を設定します。
一部のデータ値が小さい、また一部が非常に大きい場合に、スパークラインが含まれている行の高さを大幅に増やして、データ値の差を強調できます。
[データを右から左にプロット] オプションを使用して、スパークラインまたは複数のスパークラインでデータがプロットされる方向を変更することもできます。
データに負の値が含まれている場合は、スパークラインに横軸を表示して負の値を強調できます。
- 選択したスパークラインまたは複数のスパークラインの、[グループ] グループで [軸] をクリックします。
- [横軸のオプション] の [軸の表示] をクリックします。
負のデータを含むスパークラインの 0 の位置に横軸が表示されます。
空白セルやゼロの値を処理する
[非表示および空白のセルの設定] ダイアログ ボックスを使用すると、スパークラインによるデータの範囲内の空白セルの処理 (つまり、スパークラインがどのように表示されるか) を制御できます。
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