SUMIFS 関数

この記事では、Microsoft Office Excel における SUMIFS 関数 (関数: 値を使って計算し、その結果の値を返すあらかじめ定義された数式。関数を使うと、長く複雑な数式を短く簡単にすることができます。)の数式構文および使用方法について説明します。

説明

複数の条件を満たす範囲 (セル範囲: シート上の 2 つ以上のセル。セル範囲を指定する場合、隣接した複数のセル、または隣接していない複数のセルをセル範囲として選択できます。)内のセルの値を合計します。たとえば、B1:B20 の対応する数字がゼロ (0) を超えていて、C1:C20 の対応する数字が 10 未満の場合のみ A1:A20 の範囲の数字を合計する場合は、以下の数式を使用できます。

=SUMIFS(A1:A20, B1:B20, ">0", C1:C20, "<10")

 重要   SUMIFS と SUMIF とでは、引数の指定順序が異なります。特に、合計対象範囲は SUMIFS では第 1 引数であるのに対し、SUMIF では第 3 引数になります。類似の関数をコピーして編集する場合は、引数の指定順序を間違えないよう注意してください。

書式

SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲 1,条件 1,[条件範囲 2,条件 2...])

SUMIFS 関数の構文には、次の引数 (引数: アクション、イベント、メソッド、プロパティ、関数、またはプロシージャに必要な情報を提供する値のことです。)があります。

  • 合計対象範囲    必須です。合計する 1 つまたは複数のセル (数値、または数値を含む名前、範囲、またはセル参照 (セル参照: ワークシートのセルの位置を表す座標。たとえば、列 B と行 3 が交わる位置のセル参照は、A1 形式では B3、R1C1 形式では R3C2 です。)など) を指定します。空の値やテキスト値は無視されます。
  • 条件範囲 1    必須です。対応する条件による評価の対象となる最初の範囲を指定します。
  • 条件 1    必須です。加算の対象となる条件範囲 1 のセルを定義する条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。たとえば、検索条件は 32、">32"、B4、"Windows"、または "32" のようになります (式および文字列を指定する場合は半角の二重引用符 (") で囲む必要があります)。
  • 条件範囲 2,条件 2, ...    オプションです。追加の範囲と対応する条件です。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定できます。

解説

  • 合計対象範囲に含まれるセルの中で、そのセルに対応する条件をすべて満たすものだけが計算の対象となります。たとえば、数式に 2 つの条件範囲が含まれているとします。条件範囲 1 の最初のセルが条件 1 を満たし、条件範囲 2 の最初のセルが条件 2 を満たす場合、合計対象範囲の最初のセルが加算の対象となり、同様の処理が指定した範囲の残りのセルに対して実行されます。
  • 合計対象範囲のセルに TRUE が含まれている場合は 1 と見なされ、FALSE が含まれている場合は 0 (ゼロ) と見なされます。
  • SUMIF 関数の範囲および条件とは異なり、SUMIFS 関数では、各条件範囲に含まれる行数と列数は、合計対象範囲と必ず一致している必要があります。
  • 条件には、半角の疑問符 (?) または半角のアスタリスク (*) をワイルドカード文字として使用することができます。ワイルドカード文字の疑問符は任意の 1 文字を表し、アスタリスクは任意の文字列を表します。ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に、"~*" のように半角のチルダ (~) を付けます。

使用例 1

使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。

表示その方法は?

  1. この記事の使用例を選択します。Excel Web App の例をコピーする場合は、セルを 1 つずつコピーして貼り付けます。

 重要   行見出しまたは列見出しは選択しないでください。

ヘルプから使用例を選択する

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  1. Ctrl キーを押しらながら C キーを押します。
  2. 空のブックまたはワークシートを作成します。
  3. ワークシートでセル A1 を選択し、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。Excel Web App を使用している場合は、使用例のセルごとにコピーと貼り付けを繰り返します。

 重要   使用例が正常に動作するためには、ワークシートのセル A1 に貼り付ける必要があります。

  1. 計算結果と結果を返す数式の表示を切り替えるには、Ctrl キーと Shift キーを押しながら ` (アクサン グラーブ) キーを押すか、[数式] タブの [ワークシート分析] グループで [数式の表示] をクリックします。

使用例は、空のワークシートにコピーした後、ニーズに合わせて変更できます。


 
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販売数 製品 販売員
5 リンゴ 1
4 リンゴ 2
15 アーティチョーク 1
3 アーティチョーク 2
22 バナナ 1
12 バナナ 2
10 ニンジン 1
33 ニンジン 2
数式 説明 結果
=SUMIFS(A2:A9, B2:B9, "=ア*", C2:C9, 1) 販売された製品のうち、"ア" で始まり、販売員 1 によって販売された製品数を計算します。 20
=SUMIFS(A2:A9, B2:B9, "<>バナナ", C2:C9, 1) 販売員 1 によって販売された製品数を計算します (バナナは除く)。 30

使用例 2

銀行口座の残高を利息に基づいて加算する

使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。

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合計 口座 1 口座 2 口座 3 口座 4
残高 10,000 39,000 832,100 50,000
利息 (2000) 1% 0.5% 3% 4%
利息 (2001) 1% 1.3% 2.1% 2%
利息 (2002) 0.5% 3% 1% 4%
数式 説明 結果
=SUMIFS(B2:E2, B3:E3, ">3%", B4:E4, ">=2%") 2000 年度の利息が 3% を超えていて、かつ 2001 年度の利息が 2% 以上である銀行口座の残高の合計を求めます。 50,000
=SUMIFS(B2:E2, B5:E5, ">=1%", B5:E5, "<=3%", B4:E4, ">1%") 2002 年度の利息が 1% ~ 3% で、かつ 2001 年度の利息が 1% 以上である銀行口座の残高の合計を求めます。 871,100

使用例 3

特定の日の降雨量を合計する

使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。

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使用例は、空のワークシートにコピーした後、ニーズに合わせて変更できます。


 

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A B C D E
1 日の各種指標 1 日目 2 日目 3 日目 4 日目
降雨量合計 (mm) 84 20 140 140
平均気温 (℃) 12.8 3.9 3.9 14.2
平均風速 (m/秒) 2.9 8.7 2.7 2.9
数式 説明 結果
=SUMIFS(B2:E2, B3:E3, ">=4", B4:E4, "<5")

平均気温が摂氏 4 度以上、かつ平均風速が 5 m/秒未満である日の降雨量の合計を求めます。

B ~ E の各列について行 3 と行 4 がそれぞれ条件 1 および条件 2 をそれぞれ満たす必要があるため、セル B2 と E2 のみが合計されます。セル B3 と B4、および E3 と E4 は両方の条件を満たしていますが、C3 と C4 はいずれも条件を満たしていません。最後に、D4 は条件 2 を満たしていますが、D3 は条件 1 を満たしていません。

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使用例 4

特定の日の午前と午後の降雨量を合計する

この使用例は、使用例 3 のデータを拡張したものです。それぞれの日の降雨量、平均気温、および風速を午前と午後に区分して記載しています。

使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。

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 重要   使用例が正常に動作するためには、ワークシートのセル A1 に貼り付ける必要があります。

  1. 計算結果と結果を返す数式の表示を切り替えるには、Ctrl キーと Shift キーを押しながら ` (アクサン グラーブ) キーを押すか、[数式] タブの [ワークシート分析] グループで [数式の表示] をクリックします。

使用例は、空のワークシートにコピーした後、ニーズに合わせて変更できます。


 


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A B C D E
午前と午後における各種指標 1 日目 2 日目 3 日目 4 日目
午前: 降雨量合計 (mm) 33 0 38 76
午後: 降雨量合計 (mm) 51 20 101 64
午前: 平均気温 (℃) 13 7 4 3
午後: 平均気温 (℃) 12 1 3 25
午前: 平均風速 (m/秒) 5.8 2.7 3.6 0.5
午後: 平均風速 (m/秒) 0 14.8 1.8 5.4
数式 説明 結果
=SUMIFS(B2:E3, B4:E5, ">=4", B6:E7, "<5")

平均気温が摂氏 4 度以上、かつ平均風速が 5 m/秒未満である日の 12 時間の降雨量の合計を求めます。

B3、C2、および D2 の対応するセルが条件を満たしているため、これらのセルが合計されます。B3 の対応するセルは B5 と B7、C2 の対応するセルは C4 と C6、D2 の対応するセルは D4 と D6 です。

計算から除外されたデータの例を挙げると、B2 に対応するセル (B4 と B6) はどちらの条件も満たしていません。具体的には、セル B6 の値 (5.8) が条件 2 (5) を超えているためです。

3.5
 
 
適用対象:
Excel 2007